金平糖

 

これは?

と よく聞かれます

 

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振出し 橋村大作

 

お茶の席で金平糖などを入れる菓子器です

中の金平糖を振り出してとることから

振出しという名がついています

 

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蓋はトウモロコシの皮でこしらえています

いずれも 手の細やかな いい仕事です

 

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クラックを加えた透明なガラスの振出しは

中の金平糖をきらきらと反射させ

光も一緒にいただけそうです

 

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もちろんお茶の席でなくても

かたわらの棚の上において

時おり降っては中の金平糖を

一つぶいただく

 

ほんわりといい時間が過ごせそうです

 

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花のいろ

 

母に贈った鉢花は

毎年花をつけるのと言いながら

ひと枝手折り差し出した

 

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薪小壺 尾形アツシ

 

花の嬉しさを

そのままに

水を張ったうつわに

差し入れた

 

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花は色を添え

まわりの気配を

小さく変えた

 

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そこにあるもの

 

ひとがうつわを扱うようになってから

どれほどの時が経ったのか

 

色も

カタチも

材質も

 

a

 

幾つものうつわが生まれ

生まれ続けている

 

同じようなものでも

けして同じではない

 

b

 

設楽さんのつくるうつわには

凛とした静寂がある

 

おなじようなうつわは

誰にでもつくれる

 

でもこのうつわは

ただひとつだけ

 

c

設楽享良 白磁面取大汲出碗

 

手にして

使ってみれば

よくわかる

 

 

 

 

白のうつわ

 

好きな色は?と聞かれて

迷わず白と答えるようになったのは

いつ頃からだろうか

 

し3 (2)

 

以来いろいろな白にめぐりあっているが

設楽さんの白は

なかでもとりわけて好きな白だと

 

向かう電車の中で一人思いめぐらす

 

し1

 

栃木の矢板の山のなか

設楽享良さんの

うつわの買付に工房をたずねた

 

し2

 

その白は

手にしてじっくり見ればみるほど

こちらの身に

じわりと沁み入る

 

気が付けば白磁のうつわばかり

手に収めた

 

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