立ち昇る先は

目に見えないけれど

 

 

その小さなちいさな粒子のひとつに

気持ちを集中したら

見えぬ先の世界にいくだろうか

 

 

ふわりふわりと

ひとわたり眺め

ぱちんと瞬きすれば

 

 

残る白檀の香り

 

 

 

※香炉 山本英樹作