繕い行脚⑥ 金継ぎ教室に行くきっかけは 自身の湯呑みを繕うことが始まりでしたが 次第にお買上下さったお客様のうつわの欠けも お直しするようになりました もちろん手習いのひとつなので それを承知で繕わせていただいています 結果いろいろなうつわを繕うことになるのですが とにかく時間がかかって仕方ないこと 忘れないでくださいね ちゃんと繕っていますから スズで蒔きました
繕い行脚③ 次に取り組んだのは黒の皿 漆の色と同調してしまい 境界がわかりにくく難しい 欠けの破片がないと 漆で欠け部分を形成するので すこぶる時間がかかる 薄く 薄く漆をのせていかないと 気泡が入ったりなど穴開きの原因になったりして それまでの作業が無駄になる 急いては事を仕損じる 漆を載せ、乾かし、研ぐ つるつるの平にして また漆を薄く塗る 何回も何回も繰り返し フラットにするのが目標だ 途方もなく月日が流れて やっと先生のGOサイン 蒔く作業は一番うれしい時間 スズを蒔いたものと漆だけのもの2種類が 出来上がりました 波模様に蒔いたあと上からさらに蒔くと 薄っすら模様の継ぎになりました
繕い行脚➁ 継ぎに相性の良いうつわがあると知ったのは しばらく経ってから 相性というか 継ぎやすいうつわ 最初に取り組んだのはポットの蓋 白磁は塗った漆の境界がはっきりするので 初心者にはわかりやすい 割れた欠片を漆でくっつけた後 漆を塗っては乾かし研ぐ作業 フラットになるまで繰り返す そうして元の形に近づいたところで やっと金やスズ、銀などを蒔ける なかなか根気のいることです
月のとびら スケジュール はじまりは まだ梅雨も明けぬ7月末 月のとびら「ときどきオープンのうつわ屋」 期間限定で開催しておりましたが ご好意で会期延長が続き このたび再延長が決まりました。 日曜日限定ではありますが 10月以降も継続営業となります。 10月より秋冬のうつわを中心に展観いたします 引き続きよろしくお願いします
買付シリーズ⑨ 佐賀県武雄の松尾貞一郎さん 作業場の上階にはうつわがびっしり 注文が後を絶たずうつわの入れ替わりも留まることなく 新しく焼きあがったうつわで常に満たされています 雨龍の絵が多いのも まわりを田圃に囲まれた土地ならではの 自然の流れと言えるのでしょう 松尾貞一郎陶房(2017年時)