春の野 幼いころ まだ 近くに空き地がいっぱいあったころ 広々とした野の原っぱで シロツメやアカツメを摘んでは 夢中になって花輪をつくり 飽きればごろんとあおむけになって ぽかんと広がる空をみた 時間はいつでも私の時間でまわっていた 写真:山崎雅之 ナラ正方皿