繕い行脚③

 

次に取り組んだのは黒の皿

漆の色と同調してしまい

境界がわかりにくく難しい

 

欠けの破片がないと

漆で欠け部分を形成するので

すこぶる時間がかかる

 

 

薄く 薄く漆をのせていかないと

気泡が入ったりなど穴開きの原因になったりして

それまでの作業が無駄になる

 

急いては事を仕損じる

 

漆を載せ、乾かし、研ぐ

つるつるの平にして

また漆を薄く塗る

何回も何回も繰り返し

フラットにするのが目標だ

 

 

途方もなく月日が流れて

やっと先生のGOサイン

蒔く作業は一番うれしい時間

 

スズを蒔いたものと漆だけのもの2種類が

出来上がりました

 

 

波模様に蒔いたあと上からさらに蒔くと

薄っすら模様の継ぎになりました