繕い行脚③

 

次に取り組んだのは黒の皿

漆の色と同調してしまい

境界がわかりにくく難しい

 

欠けの破片がないと

漆で欠け部分を形成するので

すこぶる時間がかかる

 

 

薄く 薄く漆をのせていかないと

気泡が入ったりなど穴開きの原因になったりして

それまでの作業が無駄になる

 

急いては事を仕損じる

 

漆を載せ、乾かし、研ぐ

つるつるの平にして

また漆を薄く塗る

何回も何回も繰り返し

フラットにするのが目標だ

 

 

途方もなく月日が流れて

やっと先生のGOサイン

蒔く作業は一番うれしい時間

 

スズを蒔いたものと漆だけのもの2種類が

出来上がりました

 

 

波模様に蒔いたあと上からさらに蒔くと

薄っすら模様の継ぎになりました

 

 

 

繕い行脚➁

 

継ぎに相性の良いうつわがあると知ったのは

しばらく経ってから

相性というか

継ぎやすいうつわ

 

 

最初に取り組んだのはポットの蓋

白磁は塗った漆の境界がはっきりするので

初心者にはわかりやすい

 

割れた欠片を漆でくっつけた後

漆を塗っては乾かし研ぐ作業

フラットになるまで繰り返す

 

そうして元の形に近づいたところで

やっと金やスズ、銀などを蒔ける

なかなか根気のいることです

 

 

 

繕い

 

はじまりは気に入りのうつわの欠けから

どうしても捨てられず継ぎに出した

 

 

それから数年
縁があって継ぎの教室に通いはじめ
漆のみの繕いに自身でスズを蒔いた

 

 

 

 

月のとびら スケジュール

 

 

はじまりは

まだ梅雨も明けぬ7月末

月のとびら「ときどきオープンのうつわ屋」

期間限定で開催しておりましたが

ご好意で会期延長が続き

このたび再延長が決まりました。

日曜日限定ではありますが

10月以降も継続営業となります。

 

10月より秋冬のうつわを中心に展観いたします

引き続きよろしくお願いします

 

 

 

買付シリーズ⑨

 

佐賀県武雄の松尾貞一郎さん

 

 

作業場の上階にはうつわがびっしり

注文が後を絶たずうつわの入れ替わりも留まることなく

新しく焼きあがったうつわで常に満たされています

 

 

雨龍の絵が多いのも

まわりを田圃に囲まれた土地ならではの

自然の流れと言えるのでしょう

 

松尾貞一郎陶房(2017年時)

 

 

 

 

買付シリーズ⑧

 

大石さんはご夫婦で漆作家として活躍しています

いつお会いしても仲睦まじくいらっしゃいます

そういえばうつわ空で取り扱っている作家さんは

みなご夫婦円満

 

 

そういうのってうつわにそのまま反映されて

だから素敵なうつわばかりなのだな

と改めて思ったりします

しあわせを呼ぶうつわと呼んでいます

 

大石祐子工房(2018年時)

 

養蚕の家を改装して工房兼自宅に

 

家裏の漆の木

 

 

 

買付シリーズ⑦

 

 

家具職人でもある山崎さんの工房には

大型の機械が設置されていますが

普段お願いしている皿は手の仕事になります

 

 

工房のすぐ前は海と空がどこまでも広がり

これもまたぼうっとしたくなる景色です

 

山崎雅之工房(2017年時)

 

 

 

 

買付シリーズ⑥

 

 

買付け時はカメラを持参していくことが多いのですが

たくさん撮ったつもりでいても

後から確認すると使えないものばかりで困ってしまうことがあります

 

 

設楽さんの買付時もしかりで

肝心のうつわの写真がほとんどないというしまつ

上の写真は家裏の雑木林(2014年時)

ついつい良いなぁとポーっとなってしまい

撮るのが疎かになってしまいましたとこれは言いわけ(笑)

 

設楽享良陶房(2016年時)