だいぶ朝が遅くなりました
それでも障子に映る白は
はるかに幽かに
棚にひそりと置かれたうつわの白が
まるで相鳴っているようで
ぽつんとひそやかな意識
気配はまわりに満ち
ほんのひととき 波
だいぶ朝が遅くなりました
それでも障子に映る白は
はるかに幽かに
棚にひそりと置かれたうつわの白が
まるで相鳴っているようで
ぽつんとひそやかな意識
気配はまわりに満ち
ほんのひととき 波
突然の寒暖差で
体調崩しておりませんか
今週は体の自然に目を向ける週間
といたしましょう
どうぞご自愛のほど
だれでも心のよりどころが
どこかしらにあるもの
星の数ほどある人のなかにも
たくさんあるうつわのなかにも
必ずピタリとくる瞬間がある
あの時あの場所
一期一会をだいじにしたい
木の間より漏りくる月の影見れば
心づくしの秋は来にけり
(古今和歌集)
空に
この盃に
月
潭底を穿って水に痕なし
(禅語)
このころの秋の朝明に霧隠り
妻呼ぶ鹿の声のさやけさ
(万葉集)
白き芙蓉 あかき芙蓉と かさなりて
児のゆく空に 秋の雨ふる
(与謝野鉄幹)
白露が草木にかかる月の空
風は呼ぶ
秋にこがれる 手のうつわ
ガラス戸の外は月あかし森の上に
白雲長くたなびける見ゆ
(正岡子規)
鉄鉢に明日の米あり夕涼
(良寛)