買付シリーズ⑨

 

佐賀県武雄の松尾貞一郎さん

 

 

作業場の上階にはうつわがびっしり

注文が後を絶たずうつわの入れ替わりも留まることなく

新しく焼きあがったうつわで常に満たされています

 

 

雨龍の絵が多いのも

まわりを田圃に囲まれた土地ならではの

自然の流れと言えるのでしょう

 

松尾貞一郎陶房(2017年時)

 

 

 

 

買付シリーズ⑧

 

大石さんはご夫婦で漆作家として活躍しています

いつお会いしても仲睦まじくいらっしゃいます

そういえばうつわ空で取り扱っている作家さんは

みなご夫婦円満

 

 

そういうのってうつわにそのまま反映されて

だから素敵なうつわばかりなのだな

と改めて思ったりします

しあわせを呼ぶうつわと呼んでいます

 

大石祐子工房(2018年時)

 

養蚕の家を改装して工房兼自宅に

 

家裏の漆の木

 

 

 

買付シリーズ⑦

 

 

家具職人でもある山崎さんの工房には

大型の機械が設置されていますが

普段お願いしている皿は手の仕事になります

 

 

工房のすぐ前は海と空がどこまでも広がり

これもまたぼうっとしたくなる景色です

 

山崎雅之工房(2017年時)

 

 

 

 

買付シリーズ⑥

 

 

買付け時はカメラを持参していくことが多いのですが

たくさん撮ったつもりでいても

後から確認すると使えないものばかりで困ってしまうことがあります

 

 

設楽さんの買付時もしかりで

肝心のうつわの写真がほとんどないというしまつ

上の写真は家裏の雑木林(2014年時)

ついつい良いなぁとポーっとなってしまい

撮るのが疎かになってしまいましたとこれは言いわけ(笑)

 

設楽享良陶房(2016年時)

 

 

 

 

買付シリーズ⑤

 

佐賀県武雄の山本英樹さん

現在の前身となる陶房も趣がありました

 

山本英樹陶房内ギャラリー(2015年時)

 

あれから数年、ご家族総出で作り上げた新しい陶房兼ギャラリーは

山本さんのセンスであふれています

 

出来たばかりのギャラリー(2017年時)

 

 

 

 

 

 

 

木のうつわに漆 大石祐子さん② 木地つくり

 

大石さんのうるしのうつわは大きく2種類あります。
塗っては拭き、薄く透明に幾重にも重ねた漆の層で木目を美しく際立たせた拭き漆と、もう一つは水分を飛ばした漆を何度か塗り研ぎ、マットな仕上がりになる木地留塗りがあります。息を入れたおおらかなうつわです。

木地加工は任性珍さんが案内して下さいました。

 


たくさんのカンナが壁にかかっている

 

まず作業場に入って驚いたのはカンナの数でした。それぞれに形の違った刃がついており、そのひとつひとつが鍛冶仕事で手作りということです。

ろくろ挽きは刃物がいのち。自分用に自分で丸棒から叩いて刃物を作っていくとのこと。大石さんと任性珍さんのカンナ棚は別々にたくさんのカンナがかかっていました。

 

丸棒からカンナを自ら作る 
(手前 重いハンマー 奥手前 丸棒から 奥後ろ カンナへ成形)

 

木地は丸太や板材を木取りして大まかな形にした後に乾燥させます。
約3か月ほどの自然乾燥、そして蔵の中で2週間ほど除湿器と暖房で徐々に乾燥を促し含水率をほとんど0%になるまで乾燥させ、のち外気にさらして空気中の水分に均質になるまで戻します。こうして木の狂いを出し切ってから成形に入ります。乾燥前に丸くくり抜いたところが乾燥後楕円になっていました。乾燥が甘いまま先へ進んでしまうと完成後に狂いが生じ歪んだり割れたりするのでとても重要な工程です。

 

粗削りした材は3か月ほど自然乾燥させる

 

蔵の中で徐々に乾燥を強める

 

乾燥させた木地をろくろで挽いていきます。拭き漆のうつわの木地加工は特に集中します。種々のカンナを取り替え、仕上げは小刀で色ムラが無くなるまで丁寧に挽き、さいごに紙やすりをサッとかけます。挽きムラがあると漆を塗った時にムラがそのまま出てしまうのでこの工程は特に気を使い、難しいようです。何度もその場で刃を研ぎながらの挽き作業です。

 

 

漆を塗り拭く前の木地の段階で、これだけの時間と手がかかり、ひとつの椀を作り上げるのにどれだけの労力がそこに注ぎ込まれているのか一部ではありますが知ることができました。
漆のうつわは木地師という独立した職人がいます。分業することで効率は上がりますが、拭き漆では自分で挽いた木地でないとうまくいかないといいます。
ほんの少しの削りの具合で仕上がりが左右してしまいます。

木地つくりも漆塗りも、何よりも木が好きでうつわが好きな大石さんにとっては切り離すことのできない一貫したひとつの流れなのだと感じました。

漆ぬりの工程はまた別の機会にご紹介します。