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野に咲く花を摘むのに夢中で
時のたつのを忘れ
ふと気づけば
見上げた先に
月
玄釉銀彩ぐい吞み 山本英樹作
はぁと白い息を吐く
ふわふわと天にのぼり
きらきらひかる
HAKUぐい吞み 橋村大作 作
土に還れという
土に戻りたいという
土がうたっている
土に両手のひらをぴたりとあてて
ぐるぐるまわって
またここにもどる
土化粧徳利 刷毛目ぐい吞み 尾形アツシ作
遠い記憶に行きつ戻りつ
清む酒にのせて
ぐいと呑み干す
うつわが 酒が
ますます白く
透んでゆく
白磁ぐい吞 松尾貞一郎作