うつわ

 

美しいものにふれたとき

 

一瞬 世界が止まる

 

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谷口晃啓 白磁正方皿

 

その一瞬に

一番深いところが開いて

 

そうしてそこから

鮮烈な第一声が放たれる

 

その第一声を盛るのに

ちょうど良いうつわです

 

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星の群

 

どこかで見たような

 

見上げる満天の星に

記憶をたどる

 

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尾形アツシ 薪びん徳利 ぐい吞み

 

夜更けの空は

いつにも増して星の数が多い

 

澄んだ空気

透明な風

 

そうだ

尾形アツシさんのうつわの斑

 

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思いの寄らぬ一致に

ひとり笑む

 

 

片月

十五夜の月があまりにきれいだったから

あれから月の出を待つようになった

 

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山本英樹 銀彩花入

 

欠けていく月の出は

少しずつ遅くなっていって

立待月 居待月 寝待月

さらには更待月へ

 

遥か遠い昔に

おなじ月を見て描いた絵を

そこにみたとき

ポン と 時が飛んで

同じ空間にいるような感覚になる

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幾百年と時を経て

生活は大きく変わったけれど

だいじに残された

古の絵や詩に

思いや感触が同じようだと感じるとき

ひとは

今も昔も変わらないと思う

 

 

四序不暫止

いろんなことがある毎日だけれど

季節はとどまることなく

確実に移っていく

 

いつも何かある度にそんなことを思っていたら

ある日ふと読んだ本の中にあったことば

 

四序不暫止

(春夏秋冬 暫くも止まらず)

 

良寛の詩の一句です

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(小山乃文彦 粉引カップ&ソーサー)

 

HPのうつわのページの更新に

写真を撮ったりサイズを測ったり

コメントは楽しんで考えております

 

なのでなかなかはかどりませんが

季節が移るころには

アップしたいと思います

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ブログ移設しました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

うつわ空

かとうゆうこ