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蝶よ花よ
空に浮かぶ雲よ
淀みなく流れる水のように
いつもそうであれ
思いはかることなく
あるようであれ
白磁菊形小鉢 設楽享良作
ちょいともって
トクトクと注ぎ
ささ どうぞと
まま ひとつと
すっと口元を通りすぎ
すすす
すすむすすむ
楽のじかん
※徳利 酒盃 設楽享良作
やわらかな口当たり
よく見ると白の溜まりが青く清み
持った感触が
ぽたりとして
手によくなじむ
白磁猪口 藤塚光男作
遠い記憶に行きつ戻りつ
清む酒にのせて
ぐいと呑み干す
うつわが 酒が
ますます白く
透んでゆく
白磁ぐい吞 松尾貞一郎作